ネットワークシミュレーションによる無線式列車制御システムの評価

カテゴリ: 部門大会

論文No: OS10-2

グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集

発行日: 2014/09/03

タイトル(英語): Evaluation of Train Control System Using Radio Communication by Network Simulation

著者名: 菅原 宏之(鉄道総合技術研究所),川崎 邦弘(鉄道総合技術研究所)

著者名(英語): Hiroyuki Sugahara(Railway Technical Research Institute),Kunihiro Kawasaki(Railway Technical Research Institute)

キーワード: 無線式列車制御システム|無線回線設計|ネットワーク設計|シミュレーション|ネットワーク性能|Train control system using radio communication|Radio communication system design|Network design|Simulation|Network performance

要約(日本語): 　無線ベースの列車制御システムでは鉄道特有の環境・条件を考慮した無線データ回線および地上側装置のネットワークを適切に設計・構築することが重要になるが，これには多くの知識と経験による解析が行われてきており，多大な労力を必要としている。　そこで，筆者らはこのような負担の軽減と設計への支援を目的に，システムを構成する通信ネットワーク全体の性能を評価するシミュレータを開発した。本シミュレータでは線区全体に渡る大規模な通信ネットワークを構築し，IP等の汎用のプロトコルを適用した場合や鉄道沿線の無線環境も考慮してシステム動作の安定性を評価することが可能となる。　本シミュレータの精度を検証するため，実験システムにおいて伝送データを測定し，その伝送遅延分布を求めてシミュレーションとの比較を行ったところ強い相関を得ることができた。これにより，本シミュレータは実用に資する性能を持っていると考える。

PDFファイルサイズ: 1,089 Kバイト