神経細胞の分散培養系におけるシナプス活動依存的な細胞移動

カテゴリ: 部門大会

論文No: PS4-9

グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集

発行日: 2014/09/03

タイトル(英語): Synaptic-Activity Dependent Neuronal Migration in Vitro

著者名: 矢野 隆一(東京大学),三田 毅(東京大学),矢田 祐一郎(東京大学),Douglas Bakkum(チューリッヒ工科大学),神崎 亮平(東京大学),高橋 宏知(東京大学)

著者名(英語): Ryuichi Yano(The University of Tokyo),Takeshi Mita(The University of Tokyo),Yuichiro Yada(The University of Tokyo),Bakkum Douglas(ETH Zurich),Ryohei Kanzaki(The University of Tokyo),Hirokazu Takahashi(The University of Tokyo)

キーワード: 細胞移動|シナプス活動|神経細胞|高密度CMOSアレイ|neuronal migration|synaptic-activity|neuron|CMOS array

要約(日本語): 神経細胞は，神経ネットワークが成熟した後も，移動していることが知られている．神経細胞の移動による神経ネットワーク構造の変化は，神経活動の変化を伴うはずである．しかし，細胞移動と活動との関係は未だ明らかにされていない．本研究では，シナプス伝達が細胞移動に与える影響を検証した．高密度CMOSアレイ上でラット皮質由来の神経細胞を分散培養し，活動電位の電位分布から個々の神経細胞の位置を推定し，2週間にわたり，その移動量を調べた．計測中，シナプス伝達の阻害剤を投与し，投与前後での細胞の移動量を比較した．その結果，シナプス伝達を阻害した条件下では，細胞移動量が増加する傾向が見られた．この実験結果は，シナプス伝達が細胞移動を抑制することを示唆する．

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