迷走神経刺激がラット聴覚野の刺激選択的順応に及ぼす影響
迷走神経刺激がラット聴覚野の刺激選択的順応に及ぼす影響
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC4-2
グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2014/09/03
タイトル(英語): Effects of vagus nerve stimulation on stimulus-specific adaptation in rat auditory cortex
著者名: 日露理英 (磯口),白松 知世(磯口),野田 貴大(東京大学),神崎 亮平(東京大学),宇野 健志(東京大学),川合 謙介(NTT東日本関東病院),高橋 宏知(東京大学)
著者名(英語): Rie Hitsuyu(The University of Tokyo),Tomoyo I. Shiramatsu (The University of Tokyo),Takahiro Noda(The University of Tokyo),Ryohei Kanzaki(The University of Tokyo),Takeshi Uno(The University of Tokyo),Kensuke Kawai(NTT Medical Center Tokyo),Hirokazu Takahashi(The University of Tokyo)
キーワード: 迷走神経刺激|聴覚野|刺激選択的順応|ラット|vagus nerve stimulation|auditory cortex|stimulus-specific adaptation|rat
要約(日本語): 迷走神経刺激療法 (vagus nerve stimulation; VNS) は難治性てんかんの緩和療法である.近年,VNSが,大脳皮質の聴覚野において,自発的な神経活動の同期を調整する事が報告されたが,音に対する誘発反応を調整するかは明らかになっていない.本研究では,ラット聴覚野を対象とし,VNSが刺激選択的順応 (Stimulus Specific Adaptation; SSA) を調整するかを検証した.ラット聴皮質に微小表面電極アレイを設置し,オドボール課題提示中の聴性誘発電位を多点同時計測した.SSAの指標としてcommon SSA index (CSI) を定量化し,VNS前後で比較した.その結果,VNS後,VNS前のCSIが大きい計測点ではCSIが減少し,VNS前のCSIが小さい計測点ではCSIが増加した.この結果は,VNSが,聴皮質のSSAを調整することを示唆する.
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