オペラント学習中における海馬と前頭前野の局所集合電位の関係
オペラント学習中における海馬と前頭前野の局所集合電位の関係
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC4-4
グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2014/09/03
タイトル(英語): Relation of local field potentials between hippocampus and prefrontal cortex during operant learning task
著者名: 藤原 清悦(聖マリアンナ医科大学),伊崎 義則(聖マリアンナ医科大学),舩橋 利也(聖マリアンナ医科大学),明間 立雄(聖マリアンナ医科大学)
著者名(英語): Seietsu Fujiwara(St. Marianna University),Yoshinori Izaki(St. Marianna University),Toshiya Funabashi(St. Marianna University),Tatsuo Akema(St. Marianna University)
キーワード: 局所集合電位|海馬|前頭前野|ラット|Local field potetntial|Hippocampus|Prefrontal cortex|rat
要約(日本語): リップルは、海馬で観察される約100-250Hzで数十ms程度持続する局所集合電位で、記憶の固定化や想起に関連していると考えられている。我々はこれまでの研究で遅延付学習課題において報酬直前の遅延期間にリップルの生成頻度が高くなること、並びに、このリップル生成頻度のピーク値が課題の成績と有意に相関する事を示した。また、前頭前野は、海馬と協働して短期記憶の維持、記憶の固定化、記憶の想起に関与していると考えられるが、海馬リップル波との関連は不明な点が多い。今回、海馬リップル波生成時における前頭前野の局所集合電位を調査したところ、海馬リップル生成後に前頭前野のθ波のパワーが増加する例と変化しない例が存在する事が判明した。更に、θ波のパワーが増加したセッションでは、課題の成績が高くなる傾向を示した。この事は、海馬リップル波によって前頭前野の同期的神経活動が制御されている可能性を示唆する。
PDFファイルサイズ: 386 Kバイト
受取状況を読み込めませんでした
