培養神経細胞の成熟過程における活動伝導の変化
培養神経細胞の成熟過程における活動伝導の変化
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC4-25
グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2014/09/03
タイトル(英語): Changes in Propagating Action Potential during Maturation of Cultured Neurons
著者名: 榛葉 健太(東京大学),酒井 洸児(東京大学),小谷 潔(東京大学),神保 泰彦(東京大学)
著者名(英語): Kenta Shimba(The University of Tokyo),Koji Sakai(The University of Tokyo),Kiyoshi Kotani(The University of Tokyo),Yasuhiko Jimbo(The University of Tokyo)
キーワード: 成熟|軸索伝導|培養神経細胞|微小電極アレイ|微細加工技術|Maturation|Axonal conduction|Cultured neurons|Microelectrode array|Microfabrication
要約(日本語): 多能性幹細胞由来の神経細胞は,再生医療における細胞ソースとして注目され,多くの研究が行われている.中でも,分子生物学的手法を用いた神経分化・成熟過程の評価が盛んに行われている.また,長期間の連続的評価が可能である利点を活かし,微小電極アレイを用いた活動評価が試みられている.しかし,神経回路網における活動パターンは,様々な要因により複雑に変化するため,評価が困難である.そこで本研究では,軸索における活動伝導の計測から神経細胞の成熟過程を読み取ることを目的とした.活動伝導を計測し評価した結果,高頻度の発火に伴い伝導にかかる時間の増加が示唆された.さらに,伝導時間の増加は,培養期間が短い試料において顕著である傾向が見られた.以上の結果は,活動伝導を指標とし,神経細胞の成熟過程を評価可能であることを示唆している.今後は,本手法を用いて,幹細胞由来の神経細胞を評価する.
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