神経回路網の活動間隔と刺激間隔の関係について
神経回路網の活動間隔と刺激間隔の関係について
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC4-29
グループ名: 【C】平成26年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2014/09/03
タイトル(英語): Relationship between activity and stimulus intervals in a cultured neuronal network.
著者名: 伊東嗣功 (関西学院大学),工藤 卓(関西学院大学)
著者名(英語): Hidekatsu Ito(Kwansei Gakuin University),Suguru Kudoh(Kwansei Gakuin University)
キーワード: 神経回路網の情報保持機構|発火特性変化|多点電極皿|ラット海馬分散培養|神経ダイナミクスコンディショニング|Information Maintenance Mechanism of Neuronal Network|Changes in the Firing Properties|Multi-Eelectrodes Aarray (MEA) dish|Dissociated Culture of Rat Hippocampal|Neuronal DynamicsConditioning
要約(日本語): 脳高次機能は多くの神経細胞からなる神経回路網の電気活動パターンにより成立していると考えられている。しかしながら、外界からの刺激に対する神経回路網の応答は複雑であり、条件を制御しながら実験することが難しい。そこで、神経回路網の入力‐出力の関係を明らかにする事を目的として、ラット海馬領域を多点電極皿上に分散培養し、電気刺激に対する応答を解析した。実験スキームは、①自発活動の計測、②単発の刺激を加えた後に自発活動を計測、③1秒間隔で2発の刺激を加えた後に自発活動の計測を行った。その後に自発性神経活動を解析した。自発活動の発火数のピーク間の間隔は、それぞれ①405.5±67.7 ms (mean±SE)、②713.7±92.5 ms、③864.8±94.8 msであった。特に1秒間隔で刺激を加えた後の自発活動の間隔が800~900msに変化し、印加した刺激の間隔に近かった。これは神経回路網が入力された電気刺激の間隔に依存して活動のピークを変化させた可能性がある。
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