係数同一制約を持つFIRフィルタの高速設計法

カテゴリ: 部門大会

論文No: TC16-1

グループ名: 【C】平成28年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集

発行日: 2016/08/31

タイトル(英語): A Fast Design Algorithm for FIR Filters with the Sameness Conditions of Filter Coefficients

著者名: 平川 友大(広島大学),中本 昌由(広島大学),山本 透(広島大学)

著者名(英語): Tomohiro Hirakawa|Masayoshi Nakamoto|Toru Yamamoto

キーワード: FIRフィルタ|係数同一制約|FIR filters|Sameness conditions of filter coefficients

要約(日本語): ディジタルフィルタは，大きくFIRフィルタとIIRフィルタに分類できる．一般に，FIRフィルタはIIRフィルタよりも次数が高くなる傾向がある．そのため，FIRフィルタでは様々な問題が発生する．具体的には，フィルタリング処理の低速化，回路規模の拡大，メモリ容量および消費電力の増加などが問題となる．このような背景により，提案手法では「係数同一制約」を考える．この制約は，2つ以上の係数値の絶対値が互いに同一になる制約である．係数同一制約をフィルタ係数に与えることで，乗算処理を削減できるため，フィルタリング処理の高速化などが期待できる．また，フィルタ係数に与える制約の組合せは無数に存在する．そこで，提案手法では絶対値が最も近い2つの係数に制約を与えることで，フィルタ特性の劣化を抑えて乗算回数を削減する．

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