画像の表情報を用いた地色と裏写り除去の高性能化

カテゴリ: 部門大会

論文No: TC16-9

グループ名: 【C】平成28年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集

発行日: 2016/08/31

タイトル(英語): High-Performance Cancellation for The Show-Through and Background-Color using only Image of Front Side

著者名: 桜井 優里(諏訪東京理科大学),名取 隆廣(東京理科大学),田邉 造(諏訪東京理科大学),古川 利博(東京理科大学)

著者名(英語): Yuri Sakurai|Takahiro Natori|Nari Tanabe|Toshihiro Furukawa

キーワード: 裏写り除去|地色除去|カルマンフィルタ|有色性駆動原|表面情報ディジタル化|Show-Through Cancellation|Background-Color Cancellation|Kalman Filter|Colored Driving Source|Date of Front SideDigitization

要約(日本語): 紙に色がついている地色の紙に両面印刷された資料をディジタルデータ化するとき，地色情報と裏面情報が表面情報として認識される地色と裏写りが起こる．この問題は，データの劣化，OCR機能の低下，さらにはディジタル化されたデータの印刷時におけるインクの過剰消費を引き起こす要因となる．本論文は，画像表面のみを用いて地色と裏写りを同時に除去する手法を提案する．提案手法は，(1)画像表面の統計量と画像に応じた基準値から地色と裏写りを決定する．次に，これらを雑音とみなして(2)有色性駆動原カルマンフィルタを用いて地色と裏写りを同時に除去している．提案手法の特徴は，(i)画像表面のみを用いているため処理が高速であること，(ii)画像に応じた統計量を用いているため高性能な地色と裏写り除去が可能なことである．提案手法の有効性は，提案手法を実装したアプリケーションのデモンストレーションによって明らかにする．

PDFファイルサイズ: 950 Kバイト