情動が聴覚野の律動性活動に及ぼす影響
情動が聴覚野の律動性活動に及ぼす影響
カテゴリ: 部門大会
論文No: OS5-4
グループ名: 【C】平成29年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2017/09/06
タイトル(英語): Emotion modulate the rhythmic activity of auditory cortex
著者名: 小林 実樹哉(東京電機大学),田中 慶太(東京電機大学)
著者名(英語): Mikiya Kobayashi|Keita Tanaka
キーワード: 情動刺激画像|聴性定常応答|覚醒覚醒|International Affective Picture System|Auditory Steady State Response|Arousal
要約(日本語): 情動とは、怒り、喜び、悲しみなどの一次的な感情の動きである。近年情動を定量的に評価しようとする試みが増えている。脳磁図(MEG)による脳機能計測では非侵襲且つ客観的なデータを扱え、情動を扱っている脳を直接捉えることができる利点がある。本研究の目的は情動と聴覚野の関連性を検討することである。本研究では視覚的情動刺激と同時に聴覚刺激を刺激周波数20Hzおよび40Hzで呈示し、その時のMEG計測を行うことで視覚情動が聴覚に及ぼす影響を検討した。情動画像は覚醒価を基準として画像の選定を行い値が高い群、低い群、平均に近い群それぞれを80枚計240枚選定した。計測後に群ごとの加算平均を行い聴覚野にバンドパスフィルタを用いて20Hzおよび40Hzの聴性定常応答(ASSR)を抽出し比較検討した結果、ASSRの20Hz成分が変調した。ASSRの20Hz成分は,刺激への注意と関連が示唆されているため、情動が注意に影響を及ぼし変調したと示唆される。
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