周波数タグ付けによるオクターブ錯聴時の聴覚情報処理
周波数タグ付けによるオクターブ錯聴時の聴覚情報処理
カテゴリ: 部門大会
論文No: OS5-6
グループ名: 【C】平成29年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2017/09/06
タイトル(英語): ASSR frequency tagging to explore the auditory processing related to the octave illusion
著者名: 正慶 宗一郎(東京電機大学),倉崎 大樹(東京電機大学),田中 慶太(東京電機大学),栗城 眞也(東京電機大学)
著者名(英語): Shokei Soichiro|Hiroki Kurasaki|Keita Tanaka|Shinya Kuriki
キーワード: 聴性定常応答|オクターブ錯聴|脳磁図脳磁図|auditory steady-state response|octave illusion|magnetoencephalogram
要約(日本語): 左右の耳に刺激された音とは異なった情報が知覚される現象として錯聴が知られている.これまでに様々な錯聴が発見されているが,脳の聴覚野においてどのような機構で錯聴が生じるかは明確に解明されていない.本研究ではDiana Deutchが提案したoctave illusion(オクターブ錯聴)を取り上げ,オクターブ錯聴音刺激時の脳磁界聴性定常応答(ASSR)を計測し,振幅特性の定量的な評価を試みた.具体的には左右耳で刺激音の変調周波数を変化させることにより,左右の聴覚野に混在する左右の音に対するASSRを弁別し,錯聴者と非錯聴者ごとに解析した. 結果,錯聴が生じない非錯聴者は両半球において両耳からの音に対する反応に差がみられなかった.錯聴者は音に対して対側半球での反応が大きくなったが左耳に高音(800Hz)右耳に低音(400Hz)を呈示した場合の低音(400Hz)に対する反応のみ右半球の反応が大きく現れた,このことから右半球が錯聴に関係している可能性を示唆する.
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