安静時fMRIによる脳の機能的結合の検討
安静時fMRIによる脳の機能的結合の検討
カテゴリ: 部門大会
論文No: OS5-7
グループ名: 【C】平成29年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2017/09/06
タイトル(英語): Brain functional connectivity with resting-state fMRI
著者名: 加藤 優一(東京電機大学),栗城 眞也(東京電機大学),田中 慶太(東京電機大学)
著者名(英語): Yuichi Kato|Shinya Kuriki|Keita Tanaka
キーワード: 安静時|機能的核磁気共鳴画像法|機能的結合機能的結合|resting-state|fMRI|functional connectivity
要約(日本語): 本研究は、fMRI解析により安静時における脳の機能的結合を検討した。健常男性12名を対象とし、安静時fMRI信号の計測を7分30秒間行った。fMRI信号の計測中において、被験者に対し「目を閉じる」「動かない」「眠らない」「何も特別なことは考えない」という4つの指示を出し、特定の課題は一切与えなかった。データの解析にはCONNを用いた。アトラスの番号で全脳を前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、島葉、小脳、大脳辺縁系、大脳基底核、脳幹に分け、結合数を比較した。その結果、前頭葉と側頭葉では1000を超える機能的結合が確認された。前頭葉は認知機能から運動機能まで幅広い脳機能の役割を担っており、側頭葉は外部からのあらゆる感覚情報が絶え間なく入力される海馬がある大脳辺縁系ともアクセスしている。安静時には直近の行動計画のため、感覚、記憶、情動、運動などに関する情報が伝達されるため、前頭葉や側頭葉との機能的結合が多くなったと考える。
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