マイクロトンネル内の軸索に対する選択的薬理刺激法の開発
マイクロトンネル内の軸索に対する選択的薬理刺激法の開発
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC6-7
グループ名: 【C】平成29年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2017/09/06
タイトル(英語): Selective Pharmacological Manipulation to Neural Axons in Microtunnels
著者名: 榛葉 健太(東京工業大学/東京大学),酒井 洸児(東京大学),小谷 潔(東京大学/JSTさきがけ),八木 透(東京工業大学),神保 泰彦(東京大学)
著者名(英語): Kenta Shimba|Koji Sakai|Kiyoshi Kotani|Tohru Yagi|Yasuhiko Jimbo
キーワード: 軸索|マイクロ加工技術|神経回路網神経回路網|axon|microfabrication|neuronal network
要約(日本語): 中枢神経系の神経回路網は,軸索を介して結合した神経細胞から構成される.近年,軸索が有する機能に注目が集まっているものの,実験的なアプローチの難しさから単一の軸索を対象とした研究例は少ない.本研究では,軸索に対する選択的な薬理刺激が可能なデバイスの作製と,軸索の刺激応答の評価を目的とした.最初に,マイクロ加工技術を利用し,少数の軸索のみが通過可能なマイクロトンネル構造を形成した.さらに,薬理刺激用に,マイクロトンネルに直行する微小流路を形成した.次に,デバイス内に大脳皮質神経細胞を播種し,軸索がマイクロトンネルに伸長すること,および底面に設置した電極から活動が計測されることを確認した.続いて,電位依存性Naイオンチャネル阻害剤であるテトロドトキシンを様々な濃度で添加し,軸索の伝導速度の変化および軸索を介して結合した2つの神経回路網の活動パターンの変化を評価した.
PDFファイルサイズ: 738 Kバイト
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