培養神経回路網における自発性活動と刺激誘発応答のパターン共有
培養神経回路網における自発性活動と刺激誘発応答のパターン共有
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC6-19
グループ名: 【C】平成29年電気学会電子・情報・システム部門大会講演論文集
発行日: 2017/09/06
タイトル(英語): Evoked Response and Spontaneous Activity in a cultured neuronal network share common patterns
著者名: 田浦 優磨(関西学院大学),伊藤 嗣巧(関西学院大学),箕嶋 渉(関西学院大学),工藤 卓(関西学院大学)
著者名(英語): Yuma Taura|Hidekatsu Ito|Wataru Minoshima|Suguru Kudo
キーワード: 培養神経回路網|電流刺激|誘発応答|自発性活動|ルーズカップリングニューロロボット|dissociated culture|current stimulation|evoked response|spontaneous activity|loose couplingNeurorobot
要約(日本語): 近年,欠落した脳機能を補うために,生体神経と機械の接続技術が開発されている.生体神経回路網と機械との適切な相互作用を実現するためには,外界刺激による神経回路網の誘発応答と自発性活動との関係性を明らかにする必要がある.本研究では,誘発応答と自発性活動の関係を解析するため,脳と外界の相互作用をモデル化して,培養神経回路網と外界とをロボットを介して相互作用させるニューロロボットシステムを構築した.ロボットの行動に応じて神経回路網に電流刺激が印加され,これによる誘発応答パターンに応じてロボット動作が制御される.ロボットの走行中,神経回路網の自発性活動と誘発応答とで共通の活動パターンが存在した.また,これらの共通パターンの数は徐々に低下する場合があった.これらの結果から,培養神経回路網において,自発性活動と誘発応答のパターンが繰返し入力によって分離する,教師なし学習を行う場合があることが示唆された.
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