遅延センサネットワーク上のスケーラブル通信を用いた分散状態推定

カテゴリ: 部門大会

論文No: MC4-3

グループ名: 【C】平成30年電気学会電子・情報・システム部門大会プログラム

発行日: 2018/09/05

タイトル(英語): Distributed Estimation over Delayed Sensor Network with Scalable Communication

著者名: 足立 亮介(北海道大学),山下 裕(北海道大学),小林 孝一(北海道大学)

著者名(英語): Ryosuke Adachi|Yuh Yamashita|Koichi Kobayashi

キーワード: センサネットワーク|分散推定|Sensor Network|Distributed Estimation

要約(日本語): 本稿では，遅れ補償に基づく状態推定理論と，無向木上のデータアグリゲーション則を用いて，設計者が任意に収束速度を設定できる分散状態推定法を提案する。本稿が用いる遅れ補償は，システムに印加された入力とモデルを用いて，センサに含まれる通信遅延を含まない表現に変形する。これにより，設計者は状態推定器の極を任意に設定できる。通信則のスケーラビリティを確保するために，木構造通信に基づくデータ統合手法を用いる。データ統合は冗長観測情報を集約して，ルートノードに全観測情報を集めることができる。本稿ではこの通信則が遅れ補償に基づく状態推定に適応できる事を示す。また，木構造ネットワークの各ノードは，ルートノードとして扱える。これを用いて，本稿では各ノード間でのデータ集約時の重複を防ぐルーティングを提案する。これにより，本手法では全ノードで情報が共有できるため，センサネットワーク上での分散推定が可能となる。

PDFファイルサイズ: 185 Kバイト