PDMSの性質を利用した脂質二重膜形成に関する研究
PDMSの性質を利用した脂質二重膜形成に関する研究
カテゴリ: 部門大会
論文No: PS6-6
グループ名: 【C】平成30年電気学会電子・情報・システム部門大会プログラム
発行日: 2018/09/05
タイトル(英語): A Study on Lipid Bilayer Formation Using Polydimethylsiloxane Absorption Property
著者名: 川野 鉄平(東京工業大学),榛葉 健太(東京大学),宮本 義孝(東京工業大学),八木 透(東京工業大学)
著者名(英語): Teppei Kawano|Kenta Shinba|Yoshitaka Miyamoto|Tohru Yagi
キーワード: 脂質二重膜|高分子フィルム|ポリジメチルシロキサンポリジメチルシロキサン|Lipid Bilayer|Polymer Film|Polydimethylsiloxane
要約(日本語): 人工脂質二重膜または黒膜は,生体膜にある膜タンパク質を通して物質のやり取りが行われるため,タンパク質や薬剤との相互作用を評価する上で極めて重要である。しかし従来の黒膜形成技術は,二重膜の持続時間が短く安定性が低いという欠点があり,膜を使用する際には複雑なプロセスを必要としている。近年ではポリジメチルシロキサン(PDMS)における脂質溶媒の吸収特性を利用した脂質二重膜の形成方法に関する研究が盛んに行われている。そして,複雑なプロセスを経ずに膜を形成し,保存および搬送可能な膜形成システムが実証されたが,従来の脂質二重膜と比べるとその持続時間は短い。そこで,本研究では脂質溶媒を吸収しない疎水性のフィルムの上にPDMSをコーティングし,得られた二層フィルムのPDMS膜の厚さを制御すると共に,脂質溶媒の吸収量を制御する。これにより,脂質二重膜の安定性および持続時間の向上を図る。
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