ケタミンの抗うつ効果の機序解明に向けたNMDAR阻害剤の分類指標の探索
ケタミンの抗うつ効果の機序解明に向けたNMDAR阻害剤の分類指標の探索
カテゴリ: 部門大会
論文No: PS1-5
グループ名: 【C】2019年電気学会電子・情報・システム部門大会プログラム
発行日: 2019/08/28
タイトル(英語): Exploration of classification index of NMDAR inhibitors for elucidation of mechanism of antidepressant effect of ketamine
著者名: 蘇 依民(東京大学),榛葉 健太(東京大学),朝比奈 昂洋(東京大学),張 智翔(東京大学),小谷 潔(東京大学),神保 泰彦(東京大学)
著者名(英語): Yimin Su|Kenta Shimba|Takahiro Asahina|Chih Hsiang Chang|Kiyoshi Kotani|Yasuhiko Jimbo
要約(日本語): うつ病は罹患率・自殺率などの高さから社会的な問題とされる。NMDARに作用するケタミンが抗うつ薬として期待されているが,依存・幻覚作用が問題視されている。同じ作用部位を有するメマンチンは作用・副作用が異なることから,NMDARへの効果にも違いがある可能性がある。両者の違いの解明により抗うつ薬の効果・副作用についての知見が深まると期待される。本研究では,神経回路網からの計測データ統計処理することで,培養実験からの異なる作用を有するNMDAR阻害剤の分類に適した指標の獲得を目指す。微小電極アレイ上に培養した神経回路網に各NMDAR阻害剤を投与した際の計測データから,サポートベクターマシンを用いて重要な指標を選択した。選択した指標を用いたK近傍法により,異なる作用強度を有するNMDAR阻害剤の分類が可能となった。本指標は,新薬候補の未知薬剤が有する効果を判別するうえで有用であると考えられる。
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