培養神経回路網の内部状態に依存する半人工片言対話エージェントの応答特性
培養神経回路網の内部状態に依存する半人工片言対話エージェントの応答特性
カテゴリ: 部門大会
論文No: TC4-11
グループ名: 【C】2019年電気学会電子・情報・システム部門大会プログラム
発行日: 2019/08/28
タイトル(英語): Responses of the semi-artificial babling agent depending on the internal states of a living neuronal circuit.
著者名: 梅林 立(関西学院大学),工藤 卓(関西学院大学)
著者名(英語): Ryu Umebayshi|Suguru N.Kudoh
キーワード: 培養神経回路網|対話エージェント|Twitter|細胞外電位多点計測システム|感情極性誘発性神経電気活動|Cultured neuronal network|Dialog agent|Twitter|Extracellular potential multi-point measurement system|Emotional polarityEvoked action potential
要約(日本語): 複雑で動的な生命活動とその根底にあるメカニズムを理解するためには様々なアプローチが存在するが,中でも人工的に構築したモデルやロボットを用いて構成的に生命を理解する「人工生命」に関する研究が近年注目されている。我々はこれまでに,生体組織を用いて調製した培養神経回路網と,それを外界と繋ぐ音声入出力機構を備えた半生体の対話エージェントを構築した。このシステムは,音声入力された内容を刺激として受容し,それにより変動する自身の内部状態に基づいて片言で応答する。本研究では,この半生体対話システムの安定性と刺激に対する応答の柔軟性を検証するために,連続的,または持続的な対話入力を行って,培養神経回路網の動的挙動を解析した。短時間における複数回の刺激入力に対して,再現性のある変化は見られなかったが,核とした個々の培養神経回路網に依存して,内部状態の発現傾向が変動し,様々な個性が発現したことが示唆された。
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