溝付きパンタグラフすり板の水湿潤下における離線低減効果

カテゴリ: 部門大会

論文No: 3-72

グループ名: 【D】平成16年電気学会産業応用部門大会講演論文集

発行日: 2004/09/14

著者名: 沖本文男 (東海旅客鉄道),成瀬　功 (東海旅客鉄道),菅原　淳 (鉄道総合技術研究所)

キーワード: 溝付きパンタグラフすり板|流体潤滑|離線

要約(日本語): 水湿潤下での高速しゅう動集電における離線増大は、しゅう動面に水が引き込まれ膜を形成する流体潤滑現象が原因と推定される。上記推定に基づき、水膜を排除する観点で図に示す溝付きパンタグラフすり板を試作し、散水下での定置しゅう動試験を行った。その結果、溝付きのすり板は溝なしに比べ低い離線アーク発生率を示した。試験結果から、溝付きすり板は水湿潤下での離線低減に効果が見込まれると同時に、流体潤滑現象が離線に影響を及ぼすことが実験的に示された。

PDFファイルサイズ: 2,400 Kバイト