原子核時計実現に向けたトリウム229アイソマーエネルギーの測定

カテゴリ: 研究会(論文単位)

論文No: ECT20056

グループ名: 【C】電子・情報・システム部門 電子回路研究会

発行日: 2020/09/17

タイトル(英語): Search for the low-energy nuclear transition in Th-229 towards a nuclear clock

著者名: 山口 敦史(理化学研究所)

著者名(英語): Atsushi Yamaguchi(RIKEN)

要約(日本語): トリウム229の原子核準位には、基底状態からエネルギーがわずか8 eVのところに準安定状態が存在する．原子核は、軌道電子によってシールドされているため、その共鳴周波数が外部電磁場の影響をうけにくい．そのため、この遷移の共鳴周波数を基準にした原子核時計が実現できれば、時計精度の大幅な向上が期待される．講演では、ガンマ線分光によりこの遷移の共鳴エネルギーを精密に決定した結果を報告する．

要約(英語): The low-energy nuclear transition in Th-229 is in the optical region and thus provides unique opportunities for laser spectroscopy of the atomic nucleus. One of the applications is an optical nuclear clock: an atomic clock based on the nuclear transition. We report determination of the energy of this nuclear transition by using a transition edge sensor microcalorimeter.

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 458 Kバイト