絶縁界面の評価と改質技術

カテゴリ: 技術報告

論文No: 948

グループ名: 【A】基礎・材料・共通部門

発行日: 2004/01/30

著者名: 絶縁界面の評価・改質技術調査専門委員会

要約(日本語): 絶縁界面の評価・改質技術調査専門委員会では，架橋ポリエチレン（XLPE）ケーブルの接続部の内部界面およびポリマーがいしの空気との外部界面を重点的に取り上げ，委員会内の2つの検討WGによる研究調査活動を展開した。本報告は，各WGの活動に基づく2部構成からなり，その内容は以下のとおりである。〈その1：XLPEケーブル接続部界面の電気絶縁特性と評価手法の開発〉ケーブル接続部における界面について/ケーブル接続部界面評価に関するCIGREの活動状況/ケーブル接続部を模擬した界面評価試料の概要と特徴/各電極系による実験の結果と評価/界面基礎特性の評価　〈その2：ポリマーがいし材料の撥水性界面と塩霧室試験法による共同研究〉ポリマーがいし材料と撥水機構/ポリマーがいし評価方法の動向/塩霧室試験法による共同試験と評価技術/外部絶縁劣化評価に関する今後の課題　ここで言う界面は高電界下では弱点となるが，本委員会ではその克服に向け，CIGREなどの国際的活動とも連動して，弱点のモデル化，検出方法などの調査と共同研究を行い，同時進行の技術開発に寄与してきた。その成果は，絶縁システムのコンパクト化ひいては電力機器・ケーブルシステムのコンパクト化・低コスト化に大きく貢献すると共に，今後の技術開発の方向性を示唆するものと自負している。本書は専門家の座右の銘になると共に，広く一般の技術者・研究者にとっても大いに有益になるであろう。

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