マスストレージシステムのための超精密超高速サーボ技術

カテゴリ: 技術報告

論文No: 956

グループ名: 【D】産業応用部門

発行日: 2004/03/10

著者名: マスストレージシステムのための超精密超高速サーボ技術調査専門委員会

要約(日本語): 計算機の外部記憶装置として用いられている磁気ディスク装置や光磁気ディスク装置，磁気テープ記録装置やCDROM，DVD-RAMといったマスストレージシステムの性能は毎年飛躍的に向上し続けている。特に，記録容量の向上はめざましく，記録密度を上げるためにトラックピッチはますます狭くなっており，要求される位置決め精度はナノメートルの領域に突入している。さらに最近では，ハードディスクレコーダや携帯型音楽プレーヤ，ゲーム機，カーナビゲーションなど，いわゆるコンシューマエレクトロニクス分野への進出が本格的となり，用途別に様々な制御技術を投入する必要が出てきた。従って，制御理論や制御技術に対する関心が依然高く，新しい手法やアイデアを積構的に取り入れて性能向上に役立てている。本報告書は上記を踏まえ，マスストレージシステムの制御に関する最近の動向をハードディスクドライブを中心にまとめたものである。2章で総論を述べた後，3章でマルチレート及びシングルレートサンプル値制御に関する最近の研究を取り上げた。通常のフォロイング制御，シーク制御から目標軌道生成，繰り返し制御まで多岐にわたる。4章では高速高精度制御技術を中心に，マスストレージシステムだけでなく，半導体露光装置など他分野における制御法も紹介した。5章では広い意味でのモデリング及び機構設計を制御系設計の立場から新しい観点で取り上げている。

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