医用電磁駆動システムの産業化促進に向けて

カテゴリ: 技術報告

論文No: 958

グループ名: 【D】産業応用部門

発行日: 2004/03/15

著者名: 医用電磁駆動システム産業化促進協同研究委員会

要約(日本語): 産官学協同により，医療・福祉機器の調査研究を行い，産業化についての技術的および制度的改善点を検討した。その結果，(１) 小型高機能高効率アクチュエータ技術，エネルギー伝送技術，駆動・制御技術の向上　(２) 国産埋め込み型人工心臓システムの産業化促進　(３) 体内埋め込み技術の向上　 (４) 医療機器，福祉機器の高度化技術確立等の成果を得ると同時に，以下の結論を得るに至った。(１) 医用電磁駆動システムの産業化には，製品化段階，治験段階での財政的支援，環境整備が必要不可欠である。(２) 上記の改善にあたっては，産官学および企業，医者，開発研究者，各学会間の今まで以上の連携強化，ベンチャー企業の育成，大学等の研究開発機関からのテクノロジー移転が重要であり，今後，更なる検討が必要である。 (３) 今後の医用電磁駆動システムの製品化においては，社会的ニーズの的確な把握が研究者にも求められている。 (４) 医用電磁駆動システムの技術面での改善は確実に図られているが，生体環境下で使用可能な新しい電磁駆動システムについての新技術の調査研究活動が必要である。同時に，これらの研究・開発のプロセスで得られた有用な各種要素技術の他分野への機器への応用も引き続き検討すべきである。　　

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