電子顕微鏡の改善を目的としたホログラフィの発明とその後の進展

カテゴリ: 研究会(論文単位)

論文No: HEE14001

グループ名: 【A】基礎・材料・共通部門 電気技術史研究会

発行日: 2014/01/17

タイトル(英語): Invention of Holography for Electron Microscope and Its Progress

著者名: 伊藤 智義(千葉大学)

著者名(英語): Ito Tomoyoshi(Chiba University)

キーワード: 顕微鏡|電子顕微鏡|ホログラフィ|電子線ホログラフィ|microscope|electron microscope|holography|electron holography

要約(日本語): ある技術が別の技術開発によって大きく花開き、思わぬ展開を見せることがある。ホログラフィは電子顕微鏡の改善のために1947年に開発されたが、1960年にレーザーが発明されると、究極の３次元映像及び計測技術として、一気に実用化が進んだ。電子顕微鏡の開発に対して、1986年、ノーベル賞が授与された。ホログラフィは15年も前の1971年にノーベル賞を受賞している。しかも、このときはまだ、当初の目的は達成されていなかった。ホログラフィが電子顕微鏡に貢献するのは、1980年代になってからであった。

要約(英語): A certain technology occasionally shows unexpected development by invention of another technology. Holography was invented for improvement of electron microscope in 1947. However, when a laser was invented in 1960, the practical use of holography advanced rapidly as an ultimate three-dimensional imaging and measurement technique. Electron microscope obtained Nobel Prize in 1986. Holography obtained Nobel Prize in previous 1971 for 15 years. Moreover, the original purpose of holography had not been yet accomplished at that time. It was the 1980’s that holography contributed to electron microscope.

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 371 Kバイト