ICP合成によるZnO透明導電膜のプラズマパラメータ依存性
ICP合成によるZnO透明導電膜のプラズマパラメータ依存性
カテゴリ: 研究会(論文単位)
論文No: PST10123
グループ名: 【A】基礎・材料・共通部門 プラズマ研究会
発行日: 2010/12/18
タイトル(英語): Dependences of ZnO transparent conductive film on plasma parameter in the ICP synthesis
著者名: 吉田 善紀(茨城大学),土川 弘晃(茨城大学),佐藤 直幸(茨城大学),池畑 隆(茨城大学)
著者名(英語): Yoshinori Yoshida(Ibaraki University),Hiroaki Tsuchikawa(Ibaraki University),Naoyuki Sato(Ibaraki University),Takashi Ikehata(Ibaraki University)
キーワード: ZnO透明導電膜|広帯域光透過率|誘導結合プラズマ(ICP)|Zn-O2混合プラズマ|ZnO transparent conductive film|wide band light transmittance |ICP|Zn-O2 mixture plasma
要約(日本語): 多接合太陽電池の透明電極を念頭において,亜鉛-酸素混合のVHF帯ICPを用いて,ZnO透明導電膜(TCF)を合成している.これまで,ノンドープ条件で波長範囲365~2400 nmで平均光透過率<ζ>=90 %,シート抵抗Rs=80 Ω/□が得られている.今回は,ZnO-TCF特性の更なる向上のため,プラズマ生成条件や堆積条件を広範囲に変えて,プラズマパラメータとRsの相関を観察している.(透明導電膜(TCF)は,情報通信分野では,フラットパネルディスプレイ(FPD)やタッチパネルの電極,エネルギー分野では,太陽電池セルのn型半導体層やコンタクト層に使用されている.実用化されている主なTCFはスズドープ酸化インジウム(ITO)を主要材料としたスパッタ合成法等により得られていている.しかし,インジウム(In)は希少金属であり,近年の値段高騰や資源枯渇の問題点を抱えている.そこで,Znの埋蔵量が比較的豊富であり,光透過率ζが高く,シート抵抗RsではITOに劣るものの,代替材料としてZnO-TCFに注目している. 本研究では,特に多接合太陽電池の透明電極を念頭において,亜鉛-酸素混合のVHF帯誘導結合プラズマ(ICP)を用いたイオンプレーティング法により,広帯域で高いζ且つ低いRsのZnO透明導電膜(ZnO-TCF)を合成している.これまで,非加熱のパイレックスガラス基板にノンドープ条件で波長範囲365~2400 nmで平均光透過率<ζ>=90 %以上,Rs=約80 Ω/□のZnO-TCFが得られている.ICP中のプラズマパラメータ(電子温度Te,プラズマ密度n0,プラズマ電位Φ)を最適にすることで,ZnO-TCF特性の更なる向上が期待できる.基板は電気的に浮遊となっているため,Teが高い時はプラズマ-基板間の電位差は大きくなり,各種正イオンは高エネルギーで基板へ入射するので,イオン衝撃による基板加熱が顕著になる.また,n0が増加しても,基板加熱は促進され,最適な加熱温度でTCFの結晶性の向上が見込める. そこで今回は,プラズマ生成条件や堆積条件を広範囲に変えて,プラズマパラメータとRsの相関を観察している.なお,プラズマパラメータはラングミュアプローブ法で測定された基板表面付近のV-I特性の解析から得ている.)
原稿種別: 日本語
PDFファイルサイズ: 631 Kバイト
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