ガス/固体ハイブリッド絶縁構成の接続部に関する検討
ガス/固体ハイブリッド絶縁構成の接続部に関する検討
カテゴリ: 全国大会
論文No: 6-148
グループ名: 【全国大会】平成20年電気学会全国大会論文集
発行日: 2008/03/19
タイトル(英語): A Study of Hybrid Insulation Composition Joint using Gas and Solid Insulator
著者名: 新開 裕行(電力中央研究所),五島 久司(電力中央研究所)
著者名(英語): Hiroyuki Shinkai(Central Research Institute of Electric Power Industry),Hisashi Goshima(Central Research Institute of Electric Power Industry)
キーワード: ガス絶縁電力機器|SF6使用量低減|SF6代替ガス|ハイブリッド絶縁
要約(日本語): 当所ではガス絶縁電力機器(GIS,GIL)を対象とし,SF6代替ガスとしてのN2およびCO2ガスの絶縁特性を報告している。この中で,単純にN2およびCO2ガスを用いる場合,現行機器と同程度の寸法を達成するには高気圧化が避けられないため,ガス/固体のハイブリッド絶縁構成のようなコンパクト化技術が必要だと報告した。ハイブリッド絶縁構成は,高電圧側導体を固体絶縁物で被覆したもので,気中で絶縁破壊が生じても,固体絶縁物の存在により直ちに全路破壊に至らないことから絶縁耐力の向上が期待できる。ハイブリッド絶縁構成は,代替ガスだけでなくSF6ガス機器にも適用できるため,SF6ガス使用量の低減に寄与できる。しかしながら,固体絶縁物の接続部が電気的な弱点となるために,GISやGILの場合,中心導体の接続部の効果的な耐電圧向上方策が必要となる。今回は,ハイブリッド接続構成を模擬し,固体絶縁物の無い場合(金属製接続部)を基準として絶縁性能の向上に関する実験を行った。この結果,中心導体の固体絶縁物被覆と接続コネクタに固体絶縁物の接続界面を設けない配置で,接続部内部に埋め込み電極がない場合,正極性で40%,負極性で30%程度絶縁性能が向上した。接続コネクタの沿面長などを最適化することで,さらなる絶縁性能の向上が期待できることが判明した。
原稿種別: 日本語
PDFファイルサイズ: 2,013 Kバイト
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