二段変流器をアレンジした絶縁型誤差補償変流器

カテゴリ: 全国大会

論文No: 1-122

グループ名: 【全国大会】平成21年電気学会全国大会論文集

発行日: 2009/03/15

タイトル(英語): Compensation-Current Isolated Two Stage Current Transformer

著者名: 高橋邦彦 (日本電気計器検定所),八木謙一 (日本電気計器検定所)

キーワード: 標準編流器|誤差補償変流器|二段変流器|精密交流電流計測|交流電力

要約(日本語): 十分に誤差の抑制された精密変流器は、ダイナミックレンジの広い精密交流電流計測に欠かすことができない。そのため、様々な原理の誤差補償変流器が開発、利用されてきた。しかしながら、電子回路を用いた誤差補償変流器の多くは、“1”よりも大きなループゲインを持たせた負帰還系に2個の電磁結合、すなわち2個のポールを包含させた系を構成することから、安定な動作を実現することが困難であった。一方、二段変流器として知られている精密誤差補償変流器は、帰還系をほとんど構成しないことから極めて安定な特性を示し、広く利用されてきた。その特徴は、仮想接地による無負担での誤差電流検出、検出した電流を素直に二次電流に重畳させる点にあった。ただし、変流器の負担（負荷）に容量を接続した場合、低周波成分が負荷に重畳されず変流器の二次側に逆流する結果、回路が不安定な動作をすることを避けられなかった。本論文では、この優れた特徴の二段変流器をアレンジした安定性に優れた誤差補償変流器を提案している。

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 909 Kバイト