超1GHzNMRの実現に向けて-Bi-2223コイルに生じる遮蔽電流磁場の緩和（電流掃引逆転の効果）-

カテゴリ: 全国大会

論文No: 2-109

グループ名: 【全国大会】平成21年電気学会全国大会論文集

発行日: 2009/03/15

タイトル(英語): Toward beyond 1GHz NMR: Effect of current sweep reversal on the screening current-induced field

著者名: Ruixin Hu(上智大学),小山 泰史(上智大学),高尾 智明(上智大学),柳澤 吉紀(千葉大学),中込 秀樹(千葉大学),濱田 衛(神戸製鋼),木吉 司(物質,材料研究機構),高橋 雅人(理化学研究所),前田 秀明(理化学研究所)

著者名(英語): Ruixin Hu(Sophia University),Yasushi Koyama(Sophia University),Tomoaki Takao(Sophia University),Yoshinori Yanagisawa(Chiba University),Hideki Nakagome(Chiba University),Mamoru Hamada(Kobe Steel),Tsukasa Kiyoshi(NIMS),Masato Takahashi(RIKEN),Hideaki Maeda(RIKEN)

キーワード: NMR|超伝導磁石|遮蔽電流|Bi-2223

要約(日本語): 我々はBi2223内層コイルを用いた超1GHz(>23.5T)NMRの開発を進めている。Bi2223コイルは励消磁によりテープ線に遮蔽電流が誘導され、その緩和で磁場ドリフトが生じる。これが大きいとNMRの磁場安定化機構が動作せず、高分解能NMRが困難になる。本報では、Bi2223モデルコイルの励消磁と緩和の関係を調べた。コイルの中心磁場は遮蔽電流により顕著なヒステリシス効果を示す（77K）。励磁後、電流を一定に保持すると、上記の緩和で磁場は漸増するが、電流を0.1%だけ減少させて保持すると、緩和が消失し磁場は一定になる。この手法は、高温超伝導磁石の磁場安定化に適用できる。

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 705 Kバイト