着磁過程を考慮した永久磁石の熱減磁予測

カテゴリ: 全国大会

論文No: 2-153

グループ名: 【全国大会】平成21年電気学会全国大会論文集

発行日: 2009/03/15

タイトル(英語): Prediction of irreversible flux losses of Nd-Fe-B magnets under consideration of magnetization process

著者名: 是枝弘行 (長崎大学),成清将平 (長崎大学),柳井武士 (長崎大学),中野正基 (長崎大学),福永博俊 (長崎大学),山下文敏 (ミネベア)

キーワード: 熱減磁|Nd-Fe-B系磁石|有限要素法

要約(日本語): Nd-Fe-B磁石は減磁が生じやすく，その低減及びその予測技術の開発が強く所望されている。減磁量は，反磁界に加えて，保磁力にも影響されるため，非一様に磁化される磁石では，着磁状態も考慮して減磁量を予測する必要がある。そこで本研究では，着磁過程を考慮した初期減磁予測法を検討した。 4極着磁したリング磁石について有限要素法を用いて予測したところ，着磁方向が変化する箇所において著しい減磁が見られた。着磁方向が変化する箇所は着磁磁界が小さく，磁石が十分に着磁されていない。したがって保磁力も小さいため，大きく減磁すると考えられる。以上の結果より，初期減磁の大きさは，着磁に大きく依存することが確認された。

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 859 Kバイト