進行波型直接エネルギー変換装置内磁束密度の影響に関する考察
進行波型直接エネルギー変換装置内磁束密度の影響に関する考察
カテゴリ: 全国大会
論文No: 7-034
グループ名: 【全国大会】平成21年電気学会全国大会論文集
発行日: 2009/03/15
タイトル(英語): Influence of Magnetic Flux Density on Large-Scale TWDEC
著者名: 奈良航司(筑波大学),川越大輔(筑波大学),川名亮(筑波大学),石川本雄(筑波大学)
著者名(英語): Nara Koji|Kawagoe Daisuke|Kawana Ryoh|Ishikawa Motoo
キーワード: D-3He核融合炉|ARTEMIS|直接エネルギー変換装置
要約(日本語): 将来の基幹エネルギーとして有望視されているものの一つに,D-3He核融合がある.D-3He核融合炉としてD-3He核融合炉“ARTEMIS”の概念設計が行われた.ARTEMISは,プラズマ生成部,プラズマ燃焼部,およびその両端に設置された一対の直接エネルギー変換装置(Direct Energy Converter:DEC)から構成されている.DECは前段のカスプ型直接エネルギー変換装置(Cusp DEC)と,後段の進行波型直接エネルギー変換装置(Traveling Wave DEC:TWDEC)からなっている.14.7MeVのエネルギーを持つ陽子はカスプ磁場にほとんど影響されることなくCusp DECを通過し,線形加速器の逆過程を利用したTWDECに導入され静電エネルギーへと変換される.TWDECは変調部と減速部の円環グリッド列からなる.変調部の定在波電位により,陽子は速度変調をかけられ,高密度の陽子束流を形成する.これをバンチングという.また減速部の進行波電位により陽子が減速されることで運動エネルギーを電気エネルギーへと変換している. 円環グリッドの設計上,粒子はグリッドに引き付けられることにより衝突し,衝突損失率が大きくなってしまう.そこで装置のz方向に印加されている磁場を大きくすることにより,各グリッドにおける衝突損失率を減少させ,それに伴い変換効率を向上させることが出来ることがわかった.
原稿種別: 日本語
PDFファイルサイズ: 879 Kバイト
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