マイクロ波測定用の疑似人体模型とアンテナ設計
マイクロ波測定用の疑似人体模型とアンテナ設計
カテゴリ: 全国大会
論文No: 1-148
グループ名: 【全国大会】平成22年電気学会全国大会論文集
発行日: 2010/03/05
タイトル(英語): Design of human phantom and antenna for microwave measurement
著者名: 中村 聡(佐賀大学),安藤麻希子 (佐賀大学),甲斐 今日子(佐賀大学)
著者名(英語): Satoshi Nakamura(Saga University),Makiko Ando(Saga University),kyouko Kai(Saga University)
キーワード: 携帯電話|水|誘電率|生理食塩水|周波数
要約(日本語): 心臓ペースメーカー使用者の電波影響を調べる目的で、疑似人体とそれに使用するアンテナを検討した。心臓ペースメーカーのように人体内部に埋め込まれた時には、人体の水分がマイクロ波領域に強い吸収を示し、埋め込み位置では電波の到達強度が大きく減少する。更に人体組織液を構成するイオン種の影響も検討する必要がある。 それらの因子を検討して、豚挽肉の測定結果とも比較した結果、最終的に採用したものは、NaCl-0.9%の生理食塩水を吸水ポリマーに吸わせたもの60%に、弱誘電体であるガラス粉末40%を加えたものをマネキンに充填した疑似人体模型である。よく利用されるNaCl-0.5%溶液100%の充填物は、水の影響を過大評価する危険性が高いが、結果的には他の効果と相殺してそれなりに良い充填物である。 1GHz用として設計されたアンテナを利用することも良く行われるが、疑似人体内部では水の誘電率に伴い、理論値で波長が1/9程度まで短くなる。その結果一桁近い低周波に共振して不適切である。これもまた実際の測定条件で調べて3cmのダイポールアンテナを採用した。
原稿種別: 日本語
PDFファイルサイズ: 913 Kバイト
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