低鉄損Fe-Co-V系モータコア材の磁気特性

カテゴリ: 全国大会

論文No: 2-133

グループ名: 【全国大会】平成22年電気学会全国大会論文集

発行日: 2010/03/05

タイトル(英語): Magnetic properties of Fe-Co-V alloy with low iron loss for motor core material

著者名: 藤原義行(日立金属),飯田恭之(日立金属),三好健宏(本田技術研究所),土屋雅之(本田技術研究所)

著者名(英語): Yoshiyuki Fujihara|yasuyuki Iida|Takehiro Miyoshi|Masayuki Tsuchiya

キーワード: 鉄損|Fe-Co-V合金|モータコア|磁気特性|固溶化熱処理

要約(日本語): 近年、地球環境の保護や燃費向上の観点から、カーエレクトロニクスの発展が飛躍的に進みつつある。そのような背景の中、搭載されるモータの小型・軽量化、高出力化及び高効率化が望まれ、モータ用磁心材料として使用される軟磁性材料のさらなる高飽和磁束密度化や低鉄損化が求められるようになってきている。一般的なモータ用磁心材料となるFe-3%Si合金に比べ、高い飽和磁束密度を有する軟磁性材料として、Fe-49%Co-2%V合金が実用化されているが、この合金の鉄損に及ぼす製造工程や不純物の影響は明らかにされていない。それ故、本研究では、Fe-Co-V合金の軟磁気特性に及ぼす製造工程中の固溶化熱処理温度と不純物C量の影響を明らかにし、モータコア材としての鉄損について調査を行った結果、固溶化熱処理温度の高温化と低C量化により、保磁力を約25%低下させることで、約10%の低鉄損化が可能であることを知見した。

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 280 Kバイト