送配電事業におけるデススパイラルの発生条件に関する一検討
送配電事業におけるデススパイラルの発生条件に関する一検討
カテゴリ: 全国大会
論文No: 6-120
グループ名: 【全国大会】令和2年電気学会全国大会論文集
発行日: 2020/03/01
タイトル(英語): A Study on the Condition for Death Spiral of Electricity Network Utilities
著者名: 星野光(兵庫県立大学),阪上公紀(兵庫県立大学),古谷栄光(兵庫県立大学)
著者名(英語): Hikaru Hoshino (University of Hyogo),Koki Sakaue (University of Hyogo),Eiko Furutani (University of Hyogo)
キーワード: 電力自由化|託送料金|デススパイラル|価格弾力性|デンリョクジユウカ|タクソウリョウキン|デススパイラル|カカクダンリョクセイ
要約(日本語): 近年,電力流通設備の利用に係る料金(託送料金)の見直しが国内外で議論されている。そこでは,流通設備の効率的な利用を促す料金体系のあり方が議論されると共に,設備投資および維持に係る費用の回収方法が論点となっている。需要家の消費電力量(kWh)に対して課金する従量料金では,実績需要量が料金認可時の想定需要量を下回ると,料金算定時に前提となっていた経費を十分に回収できない。また,固定的経費の回収のために料金を引き上げることは,需要家側での分散型エネルギー資源(DER)の導入拡大による系統需要量の減少を加速させる要因となり得る。このことは,料金値上げと系統需要量の減少が相互に加速する「デススパイラル」と呼ばれる状況に送配電事業者が陥る可能性を示している。本報告では,託送料金と需要家側のDERへの投資の相互作用に着目した数値的検討により,特に蓄電池普及に伴うデススパイラルの発生要因の一端を明らかにする。
本誌掲載ページ: 184-186 p
原稿種別: 日本語
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