低密度ポリエチレンへの空間電荷注入のステアリン酸濃度依存性の測定および解析
低密度ポリエチレンへの空間電荷注入のステアリン酸濃度依存性の測定および解析
カテゴリ: 全国大会
論文No: 2-031
グループ名: 【全国大会】令和6年電気学会全国大会論文集
発行日: 2024/03/01
タイトル(英語): Analysis of Stearic Acid Concentration Dependence on Space Charge Injection in Low Density Polyethylene
著者名: 加地貴登(愛媛大学),弓達新治(愛媛大学),尾崎良太郎(愛媛大学),門脇一則(愛媛大学)
著者名(英語): Kaji Takato (Ehime University),Yudate Shinji (Ehime University),Ozaki Ryotaro (Ehime University),Kadowaki Kazunori (Ehime University)
キーワード: 低密度ポリエチレン|空間電荷|ステアリン酸|ガウシアンディスオーダーモデル|Low Density Polyethylene|Space Charge|Stearic Acid|Gaussian Disorder Model
要約(日本語): 高分子における高電界伝導機構は複雑であり,未だに不明な点が多い。以前に,加工助剤であるステアリン酸を低密度ポリエチレン(LDPE)に添加したとき,空間電荷の注入がステアリン酸の濃度に依存することを観察した。今回は,シミュレーションを用いて濃度依存性の変化の要因を調べた。その結果,無添加のLDPEは正電荷のみの注入で再現することができた。しかし正電荷のみの注入だけでは,複数回にわたって正電荷が注入される実験結果の再現ができない。そこで負電荷も注入すると,複数回にわたる電荷注入の再現ができた。以上より,負電荷の注入が正電荷パケットの複数回にわたる注入を引き起こす要因であることが示唆された。
本誌掲載ページ: 32-33 p
原稿種別: 日本語
PDFファイルサイズ: 564 Kバイト
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