菜種油への窒素ファインバブル付加が球電極構成の交流絶縁破壊電圧に及ぼす影響

カテゴリ: 全国大会

論文No: 2-040

グループ名: 【全国大会】令和6年電気学会全国大会論文集

発行日: 2024/03/01

タイトル(英語): Effect of Nitrogen Fine Bubble Addition on AC Breakdown Voltages of Rapeseed Oil under Sphere-Sphere Electrodes

著者名: 荒岡信隆（福岡大学）,高村紀充（福岡大学）,本間大成（電力中央研究所）,宮嵜悟（電力中央研究所）,水谷嘉伸（電力中央研究所）,花井正広（福岡大学）

著者名(英語): Nobutaka Araoka (Fukuoka University),Norimitsu Takamura (Fukuoka University),Taisei Homma (CRIEPI),Satoru Miyazaki (CRIEPI),Yoshinobu Mizutani (CRIEPI),Masahiro Hanai (Fukuoka University)

キーワード: ファインバブル|菜種油|交流絶縁破壊電圧|水分量|fine bubble|rapeseed oil|AC breakdown voltage|Moisture content

要約(日本語): 電気絶縁油の代替として自然由来の菜種油が注目されるが，普及のためには代表性状を既存の鉱油と同程度に向上させる必要がある。これまでに著者らは直径100 μm未満の微細な気泡であるファインバブル（FB）付加による粘度低下等の電気絶縁油特性向上を目的として研究を継続して行っている。本稿では菜種油へのFB付加が絶縁耐力に及ぼす影響を明らかにするため，球電極構成における交流絶縁破壊電圧（BDV）を調査した。その結果，BDVはFB生成時間に依らずにほぼ一定であり，10分間以下の短時間での窒素FB付加は菜種油のBDVに及ぼす影響が小さいことがわかった。また実験結果より，約50 mg/kg以下の油中水分量は菜種油のBDVを低下させないと考えられる。

本誌掲載ページ: 44-45 p

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 341 Kバイト