電動推進航空機用モータ絶縁に適用する流動潤滑油の絶縁破壊特性

カテゴリ: 全国大会

論文No: 2-057

グループ名: 【全国大会】令和6年電気学会全国大会論文集

発行日: 2024/03/01

タイトル(英語): Breakdown Characteristics of Streaming Lubricating Oil for Electrical Insulation of Electric Powered Aircraft Motors

著者名: 中澤尚輝（名古屋大学）,野口真平（名古屋大学）,小島寛樹（名古屋大学）,有賀信雄（シンフォニアテクノロジー）,卯辰清志（シンフォニアテクノロジー）,渡邉瞬也（シンフォニアテクノロジー）,早川直樹（名古屋大学）

著者名(英語): Naoki Nakazawa (Nagoya University),Shimpei Noguchi (Nagoya University),Hiroki Kojima (Nagoya University),Nobuo Aruga (SINFONIA TECHNOLOGY CO., LTD.),Kiyoshi Utatsu (SINFONIA TECHNOLOGY CO., LTD.),Shunya Watanabe (SINFONIA TECHNOLOGY CO., LTD.),Naoki Hayak

キーワード: 航空機電動化|潤滑油|流動油|絶縁破壊|モータ絶縁|aircraft electrification|lubricating oil|streaming oil|breakdown|motor insulation

要約(日本語): 筆者らは，電動推進航空機用モータの高出力密度化に向けた絶縁材料として，航空機用潤滑油の適用可能性を検討している。実機モータへの適用では巻線部の冷却を兼ねるために油流が存在するが，鉱油の絶縁破壊電圧（BDV）には流量依存性があることが知られている。本稿では，潤滑油のBDVの流量依存性について検討した。油を低流量で流すと静止油よりBDVが上昇し，23 L/min程度で最高値を示した。さらに流量を高めるとBDVが低下傾向を示した。低流量領域では，油中不純物が高電界部に集まるブリッジ形成現象が油流により回避され，BDVが上昇したと考えられる。一方，高流量領域では，油中不純物の通過確率が増加し，BDVが低下したと考えられる。

本誌掲載ページ: 63-64 p

原稿種別: 日本語