Fe-Ge多結晶薄膜における構造および磁気特性のGe組成依存性

カテゴリ: 全国大会

論文No: 2-092

グループ名: 【全国大会】令和6年電気学会全国大会論文集

発行日: 2024/03/01

タイトル(英語): Dependence of Crystal Structure and Magnetic Properties on the Ge Composition for Fe-Ge Polycrystalline Thin Films

著者名: 蒋曄（東北大学）,宮崎孝道（東北大学）,室賀翔（東北大学）,遠藤恭（東北大学）

著者名(英語): Ye Jiang (School of Engineering),Takamichi Miyazaki (School of Engineering),Sho Muroga (School of Engineering),Yasushi Endo (School of Engineering)

キーワード: ソフトマグネット|スピントロニクス|強磁性共鳴|ダンピング定数|soft magnetic materials|spintronics|ferromagnetic resonance|damping constant

要約(日本語): 低消費電力の高速スピントロニクスデバイスでは，スピン注入による磁化反転過程において歳差運動をともなう。ダンピング定数（α）は，歳差運動を記述する重要なパラメータの一つである。そこで，我々はFe-Si合金薄膜におけるαと飽和磁歪の相関性に示してきた。本研究では，Siと同族元素であるGeのFe-Ge膜の構造と磁気特性について検討した。その結果，XRDパターンではbcc（110）および（200）に由来するピークを確認し，bcc構造の多結晶膜を示した。また，面直有効ダンピング定数はGe組成の増加のともない低減した傾向を見られ，Ge組成7.3 at.%で最大値0.0056となり，Ge組成14.9 at.%以上の場合に約0.003の程度に減少した。

本誌掲載ページ: 101-102 p

原稿種別: 日本語

PDFファイルサイズ: 1,070 Kバイト