最適化手法新展開とその産業応用

カテゴリ: 技術報告

論文No: 983

グループ名: 【D】産業応用部門

著者名: 最適化手法新展開とその産業応用調査専門委員会

要約(日本語): 工学における基本的・普遍的ツールである最適化手法は，応用数学や情報数学の一分野として数理的な観点からの着実な発展を続ける一方で，コンピュータ性能の飛躍的向上やモデリング技術・シミュレーション技術の発展を背景に非線形力学系を用いた最適化手法や発見的手法（メタヒューリスティクス）に代表される新たな概念に基づく最適化手法の開発も急速に展開している。 本報告書は，2年間に亘って当調査専門委員会が行った調査・研究活動をとりまとめたものである。本報告書は主要な6つの章から構成されており，前半の3つの章では，「非線形ダイナミクスに基づく最適化手法」，「マルチエージェント型最適化手法」，「トンネリング型最適化手法」を中心に最新の最適化手法のアルゴリズムとその性能評価を中心にまとめている。 さらに後半の3つの章では，「スケジューリング問題への応用」，「ロボティクスおよびシステム制御への応用」，「エネルギーシステムへの応用」を中心に最適化手法の応用事例を幅広く取り上げ，最適化手法の産業応用動向が概観できるよう留意した。なお，本技術報告書は，各章・各節が独立した構成となっており，読者は興味のある節を独立に読むことができる。

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